韓国映画「トップスター」のあらすじと映画情報|オム・テウン、キム・ミンジュン、ソ・イヒョン主演

トップスター
韓国映画「トップスター」

■映画「トップスター」の概要
スターをめざす男。スターになった男。スターをつくる女。夢と欲望うずまく芸能界の内幕が、いま暴かれていく…。
華やかな世界で脚光を浴びる人気男優ウォンジュンと、マネージャーを務めながらスターになる夢を抱きつづける真面目な男テシク。人生の転機は思いがけない形で突然やってきた。車の当て逃げ事故を起こしたウォンジュンの身代わりになって罪をかぶったテシクは、“謝礼”としてウォンジュン主演のドラマの相手役に抜擢されたのだ。長年の夢が叶い、人生最高の幸せを噛みしめるテシク。だが純粋だったはずの彼の心は、次第に深い野望に燃えていく…

挫折を乗り越えつかむ成功。成功の陰にひそむ裏切り…。映画を超越したあまりにもリアルなストーリー。
“明日のスター”を夢見て必死に努力し、頂点を極めた者だけに与えられる称号、それが“トップスター”。その座をめざす男とその座を手に入れた男の兄弟にも似た絆を通し、芸能界に生きる者たちの人間模様と非情な生存競争がリアリスティックに展開していく。我々が目にするきらびやかな舞台の裏には、一体どんな出来事が隠されているのだろう?
実際のトップスターたちが華麗に競演する本作は、その答えとして“芸能界の不都合な真実”を赤裸々に物語っていく。

実力派俳優パク・ジュンフンの初監督映画!
「成功を夢見る者は、夢を成し遂げた後も本当に幸せなのだろうか?」 そんな発想が本作の出発点だったというパク・ジュンフン監督。ドン底の挫折も味わい、多くの賞賛も浴び、誰よりも芸能界という“華やかな怪物”の本質を知り尽くしてきたジュンフンだからこそ、、この映画は「フィクション」でありながら、同時に「リアリティ番組」と見間違うほど現実味を帯びている。スポットライトを浴びている時に放射される光り輝くオーラや、スターという仮面を脱いだ瞬間に見せる人間味あふれる姿など、「トップスターが描くトップスターの物語をトップスターが演じる」というドラスティックな手法により、最大級の臨場感を再現することに成功した。

映画を地でいくトップスターが華麗に共演!! レッドカーペットを彩るゲスト出演者たちも超豪華!
善良な笑顔の下に情熱を抱き、野心に囚われていく極限の心理を、誇張や装飾をせず等身大で演じあげたオム・テウン。“初恋シンドローム”を巻き起こした恋愛映画『建築学概論』で見せた繊細な心の変化や、ドラマ『復活』『魔王』などの骨太な存在感が本作にも最大限に活かされ、真面目なマネージャー、努力人気スター、そして良心を失った邪悪さまでも完璧に演じ分けた。

富も名声も愛も手に入れたトップスターを高潔に演じたのは、ドラマ『チェオクの剣』や映画『後宮の秘密』などで要となってきたイケメン俳優キム・ミンジュン。エゴイスティックな態度から他人を思いやる優しさまで、深みのある人間性でストーリーの骨子を引っ張っていく。特にミンジュン自身も一番のお気に入りだという、テシクと共に歩くレッドカーペットで顔を見合わせた瞬間の笑顔は、本作で一番胸がキュンとなる名シーンといえよう。
美貌も才能も兼ね備えたプロデューサー役として、女優ソ・イヒョンが華を添える。スターを発掘し育てるという、クールでスタイリッシュな魅力で好印象をさらに強くした。

特筆すべきは、国民的男優アン・ソンギが自身の生き様を投影したような役柄で登場し、重厚感あふれる見せ場を作っている。他にも、「すべてはリアルではない。すべてはフェイクだ!」が口グセの嫌味な男優を演じたキム・スロ、執拗にスクープを狙う芸能リポーター役のカン・ソンジン、さらに『ベルリンファイル』の監督リュ・スンワン、『青い塩』の監督イ・ヒョンスンなどを贅沢に配し、観客の目を充分に楽しませてくれる。

冒頭を飾る華やかなレッドカーペット&授賞式は、実際の『第32回青龍映画祭』の協力を得て、多くの有名スターが本人そのままに登場する。キム・ユンソク(哀しき獣)、コ・ス(高地戦)、コン・ユ(トガニ 幼き瞳の告発)、ユン・ゲサン(プンサンケ)、キム・ヘス(10人の泥棒たち)、イ・ボムス(Dr.JIN)、オム・ジョンファ(TSUNAMI -ツナミ-)などが次々と現れ、映画であることを思わず忘れてしまうほどだ。主演男優賞発表のシーンでは、実際に賞を獲ったパク・ヘイル(神弓-KAMIYUMI-)に代わりキム・ミンジュン演ずるウォンジュンが他の候補者とともに映し出され、見事に賞を獲得するという凝った演出がなされている。

■映画「トップスター」のあらすじ
「最高のスター」と「最高のマネージャー」、ふたりの堅い絆は永遠に続くはずだった──
人気絶頂のトップスター、ウォンジュンのマネージャーを務める真面目な男テシク。彼の夢はスターを輝かせる裏方スタッフではなく、スターそのものになることだ。そのチャンスを待ち望みながら、今はウォンジュンに誠心誠意尽くし、スキャンダラスな情事が世間にバレないよう気を配る日々を送っていた。

テシクの誕生日、ある事件が起こった。「今日ぐらい早く帰って飲み明かせ」とテシクを気遣ってひとりになったウォンジュンが、車で帰宅途中、当て逃げ事故を起こしてしまったのだ。以前にも飲酒運転の違反記録がある彼にとって、俳優生命をおびやかす最大の危機。事務所から激しく責められたテシクは、マスコミへの発覚を未然に防ぐため、自分が身代わりとなって警察に自首する決意を固める。献身的なテシクに心から信頼を寄せたウォンジュンは、自分が主人公のTVドラマにテシクを出演させることを約束した。

マネージャーとして罪を償い、新人俳優として戻ってきたテシク。ついに夢の扉が開かれ、ウォンジュンの熱心な指導のおかげで演技に磨きをかけていく。ドラマは高視聴率をマークし、テシクの人気にも拍車がかかる。撮影中、気難しい共演男優ガンチョルと撮影監督のトラブルをも解決し、視聴率だけでなく男気まで上げてしまうテシク。まるで兄弟のように親身になってくれたウォンジュンと二人、ドラマ授賞式のレッドカーペットで肩を並べて歩けるほどの実力をつけていった。

いつしかウォンジュンが出演していたCMはテシクに取って代わり、二人の立場は逆転。上に行けば行くほどテシクの欲望は増長し、ウォンジュンの恋人でプロデューサーのミナにビジネス以上の熱い感情を抱く。それに気づいたウォンジュンは、これまでの絆を保ちながらも、「欲しれば奪ってみろ」とテシクを挑発。テシクのなかで何かが変わった。かつてウォンジュンが未成年者と肉体関係を持ったことを、芸能レポーターに暴露してしまう。事件は社会を揺るがす大問題となり、瞬く間に転落していくウォンジュン。怒りと哀しみに押しつぶされた彼は、信じがたい行動でテシクへの“決着”をつけることに…。

■映画「トップスター」のキャスト&スタッフ
オム・テウン(マネージャー・俳優 テシク)
1974年4月5日生まれ。韓国で恋愛映画歴代1位に輝く『建築学概論』に主演し、“初恋ブーム”を巻き起こした。ドラマでみせるカリスマ性ゆえに「オム“ボス”」と呼ばれる一方で、バラエティ番組では親しみやすい魅力もみせ、歌手や司会までこなす才能の持ち主。本作に授賞式プレゼンテーター役で出演した女優オム・ジョンファは実姉で、念願の初共演映画となった。私生活では13年1月に5歳年下のバレリーナと結婚、同年6月に女児が誕生。

映 画
12年『建築学概論』、12年『ラブ・リミット<未公開> 』   
09年『人喰猪、公民館襲撃す! 』 、07年『私たちの生涯最高の瞬間』
05年『公共の敵2 あらたなる闘い<未公開>』  
03年『春の日のクマは好きですか?』 、03年『シルミド/SILMIDO』
テレビドラマ
10年  ドクター・チャンプ  
09年  善徳女王    
07年  魔王    
05年  復活  
05年  快傑春香 
05年  天国への扉 ~Stranger than Paradise~  

キム・ミンジュン(トップスター ウォンジュン)
1976年7月24日生まれ。モデル出身の端整な顔立ちと鍛えあげられた見事な肉体美で女性層を虜にする、まさにトップスター。『チェオクの剣』『プラハの恋人』の大ヒットで日本でも絶大な人気を博す。『後宮の秘密』では大胆な濡れ場を披露し、その撮影後にSNSで「休養をとる」という意味で発信した内容が「引退宣言」だと誤解され、マスコミとファンを騒然とさせた。カリスマ的イメージの強いその素顔は、意外にも天然系で動物好き。

映 画
12年『後宮の秘密』、11年『青い塩』、11年『カメリア』、10年『チョルラの詩』
07年『愛 サラン<未公開>』、05年『おまえを逮捕する』
テレビドラマ
11年  ロマンスタウン
09年  チング ~愛と友情の絆~
08年  いかさま師~タチャ   
07年  外科医ポン・ダルヒ
06年  サムデイ    
05年  プラハの恋人   
03年  チェオクの剣  

ソ・イヒョン(プロデューサー ミナ)
1984年8月28日生まれ。中学生の頃すでに「全州(チョンジュ)のチェ・ジウ」と呼ばれ、ファンの男子学生たちが学校まで会いにくるほどの有名美少女だった。17歳からモデルとして活躍し、洗練された美貌を活かして、テレビドラマや映画にも才能を広げている。

映 画

06年『レストレス~中天~<未公開> 』  
テレビドラマ
12年  輝ける彼女    
11年  オレのことスキでしょ。  
10年  グロリア   
09年  太陽をのみ込め   
08年  ミンジャとエジャ -姉妹の事情-    
06年  恋するハイエナ    
05年  復活
04年  4月のキス

監督:パク・ジュンフン
1966年3月2日生まれ。86年に『カンボ』<未公開>でデビューして以来、ひたすら映画俳優として走り続け、青龍映画祭や百想芸術大賞ほか多くの賞を獲得しながら28年間で40本もの作品に出演。ニューヨーク大学院の演技教育学修士号を取得し、ジョナサン・デミ監督『シャレード』で韓国人初のハリウッドメジャー進出を果たすなど、韓国の映画人を牽引するリーダー的存在として常に新風を巻き起こしている。
映 画(出演作)
02年『シャレード<未公開> 』
04年『あぶない奴ら ~TWO GUYS~』
05年『天軍』 
06年『ラジオスター<未公開>』
06年『強敵<未公開>』
09年『TSUNAMI -ツナミ-』 
10年『私のチンピラな彼氏
11年『逮捕王<未公開>』 

撮影: チョウ・サンユン
照明: カン・デヒ 
プロダクションデザイン: キム・ジユン
録音: イム・ドンソク
編集: パク・コクジ
テシク: オム・テウン      
ウォンジュン: キム・ミンジュン    
ミナ: ソ・イヒョン      
キム: アン・ソンギ    
ガンチョル: キム・スロ      
芸能レポーター パク: カン・ソンジン 
          
タイトル: 『トップスター』
公開情報: 4月5日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次公開!
クレジット: ©2013 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
《ストーリー》
華やかな芸能界を夢みる人気俳優のマネージャーがある事件をきっかけにドラマの準主役に抜擢される。
長年の夢が叶い、幸せだったはずの彼の心は、次第に深い野望に燃えていく―。
監督:パク・ジュンフン
出演:オム・テウン、キム・ミンジュン、ソ・イヒョン
2013年/107分/韓国語/原題:탑스타