2013年の新年早々、ビックカップル誕生として話題をさらうこととなった、キム・テヒとピ(RAIN)。二人とも韓国はもちろん、日本を始めとした海外でも人気を誇るスターだけにその衝撃度は大きかった。本来なら新年早々のめでたいニュース、といくところだが韓国ならではの事情のため、ピ(RAIN)に激しい非難が集中することとなりピ(RAIN)は苦しい立場に追い込まれた。
韓国男児の国民の義務といえば「徴兵」。ピ(RAIN)も避けては通れないこの国民の義務を全うすべく現在、現役服務中の軍人という身分にある。しかし今回の熱愛発覚により、軍人服務規律違反の疑いが伝えられるとともに、ただでさえ一般の韓国人男性に比べ優遇が多いことで批判を浴びている「芸能兵」の身分での熱愛発覚により、休暇に特別優遇があったのではないかとの非難の声が大きく上がっているのだ。
韓国の一般男性の場合、軍隊がきっかけで破局するカップルも多く(※現在の徴兵は昔に比べ期間も短くなり外部との連絡などに置いても随分と状況は良くなったとはいえども、長い間離れて過ごすことが原因で上手くいかなくなるケースは存在する)、これは軍隊を経験する男性やその周辺の人々にとって決して他人事ではない身近な出来事だ。それだけに軍人という立場にありながら、パパラッチに報じられた「週1回のデートや、4泊5日の外泊」が事実であれば、世間がこれをすんなりと受け入れるのは難しい、というわけだ。
昨年10月には、国会国防部国情監査で民主統合党のイ・ソクヒョン議員が国防部の資料をもとに「ピ(RAIN)の休暇は芸能兵の中で最も多い」とし「2012年1月から10月までの間で18日の休暇と34日の外出を受けている」と指摘していたこともあり、これが再びぶり返されることとなった。
また、ターミナル等で見かける軍服姿の若者の姿は韓国の日常のひとこまとなっているが、これは軍の休暇中に外出する時の規律に沿ったもので、軍人の立場にある者は休暇で外出した際も、軍服を着ている時には必ず常に軍帽もかぶらなければならないと規定されているためだ。服装規定に違反したことが明らかになり摘発されれば、休暇制限や営倉などの処罰が待っている。
世間の非難を受け、国防部はピ(RAIN)の休暇特別優遇疑惑と休暇中の脱帽行為について調査中であることを伝えるとともに、規定違反が明らかになれば、外泊制限などの処罰措置を取る予定であると伝えている。
写真:二人が共演した「coupang」CM