韓国映画「ベルリンファイル」ハ・ジョンウ、ハン・ソッキュ、チョン・ジヒョン、リュ・スンボム出演

メイン_ベルリンファイル
INTRODUCTION
“息が詰まるアクションが、本作に翼をつけた”─The New York Times
“あなたが求める映画の要素をすべてみせてくれる”─Bloomberg
“リュ・スンワン監督の次のステージはハリウッドになるだろう”─The Village Voice
“素晴らしいキャスティング、彼らの葛藤はみなぎる緊張感を呼び起こした”─The Hollywood Reporter

韓国映画史上の革新的な大ヒット作 『シュリ』から14年、スケールアップした陰謀の舞台は、朝鮮半島から世界へ!
イ・ビョンホン、パク・チャヌク、キム・ジウンといった才能豊かなスター、監督たちが相次いでハリウッド進出を果たすなど、華やかなトピックを発信している韓国映画界。その近年の目覚ましい躍進は、1本のエポック・メイキングなスパイ・アクションの大成功なくしてはありえなかった。怒濤のスペクタクルと胸締めつけるラブ・ストーリーを見事に融合させ、朝鮮半島分断の悲劇を描き上げた『シュリ』である。それから14年、今や世界中の映画ファンや業界関係者の熱い眼差しを浴びるほど力を蓄えた韓国映画界が、新たな金字塔を打ち立てるべく総力を結集し、驚くべきインパクトみなぎる大作を完成させた。
その破格の話題作『ベルリンファイル』は、ジャンル的には『シュリ』と同じスパイ・アクションだが、ストーリー&ヴィジュアルの両面において『シュリ』をはるかに凌駕するスケール感を誇っている。物語の背景となるのは、現代のドイツの首都ベルリン。かつて東西冷戦時代に世界各国のスパイが暗躍し、虚々実々の諜報合戦を繰り広げたシンボリックな古都を舞台に、痛切な歴史を背負った韓国と北朝鮮の秘密工作員たちの熾烈な攻防を描き出す。東アジアからヨーロッパへと闘いの場を移し、なおかつキム・ジョンイルから息子のキム・ジョンウンへと権力が世襲された朝鮮半島情勢の“今”を視野に入れたその内容は、このうえなく大胆にしてスリリング。現地ベルリンを含む大規模なヨーロッパ・ロケを敢行した映像の壮大さ、重厚さと相まって、空前絶後の見応えを観る者に約束するエンターテインメント巨編に仕上がった。

アラブ系組織との武器取引現場を韓国情報院の敏腕エージェント、ジンスに察知され、からくもベルリン市内のホテルから脱出した北朝鮮工作員ジョンソン。いったい、このトップシークレットを韓国側に漏らしたのは誰なのか。まもなく北朝鮮大使館の通訳官でもある自らの妻ジョンヒに二重スパイ疑惑がかけられていると知ったジョンソンは、祖国への忠誠心と私情の板挟みになり苦悩を深めていく。しかしジョンソンは、まだ気づいていなかった。このときすでに彼自身までが、恐るべき巨大な陰謀に囚われていたことに。やがて謎の黒幕の思惑通り、絶体絶命の窮地に陥ったジョンソンとジョンヒは、敵対するジンスをも巻き込み、想像を絶する過酷な運命をたどっていくのだった……。

東西冷戦時代を象徴するベルリンに仕組まれた巨大な罠、気鋭監督&豪華キャストが魅せる極限のスパイ戦!
幾多の見どころが満載された『ベルリンファイル』の最大の魅力は、ベルリンの高級ホテルでの武器取引を描いた手に汗握るオープニング・シーンから、観る者を一気に引き込むストーリー展開の妙にある。新型ミサイルの輸出をもくろむ北朝鮮と、ハイテクを駆使してその動きをマークする韓国。監視、盗聴、尾行は当たり前の両陣営の息づまるスパイ戦を発端に、アメリカのCIA、イスラエルのモサド、アラブ系組織が絡んでくるプロットは先読みを一切許さない。複雑怪奇でありながら緻密に練り上げられた脚本は、周到な伏線やトリックが随所にちりばめられ、さながら精巧なパズルゲームのようでもある。
そんなスパイ映画ならではの騙し合いと裏切りのサスペンス、国際的な謀略のミステリーに濃密なエモーションを吹き込むのが、豪華キャストの迫真のアンサンブルである。正体不明にして神出鬼没ゆえに“ゴースト”と呼ばれる北朝鮮工作員ジョンソンに扮するのは、『チェイサー』『哀しき獣』の若き実力派俳優ハ・ジョンウ。その美しくも秘密を隠し持つ妻ジョンヒ役は『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』のチョン・ジヒョン。さらに『シュリ』のハン・ソッキュがスパイ・ジャンルへの待望の本格復帰を果たし、北朝鮮の巨額の隠し口座と“ゴースト”の素性解明に執念を燃やす韓国人エージェント、ジンスを熱演する。名うての個性派俳優リュ・スンボムがひょうひょうと演じる挙動不審な怪人ミョンスの動向も見逃せない。
このビッグ・プロジェクトのメガホンを執ったのは『クライング・フィスト 泣挙』『シティ・オブ・バイオレンス 相棒』といったパワフルなアクション・ドラマで知られ、痛烈な社会派メッセージをこめたクライム・サスペンス『生き残るための3つの取引』でも絶賛されたリュ・スンワン。念願のスパイ映画に挑戦した気鋭監督が、ハリウッド超大作『G.I.ジョー バック2リベンジ』でもアクション・コーディネーターを務める武術監督チョン・ドゥホンとタッグを組み、激烈かつ変化に富んだ銃撃バトルやチェイス・シーンを映像化した。リアリティと映画的カタルシスを同時追求したその演出力は、並々ならぬテンションの高さで観る者を圧倒し、既存の韓国映画の概念を超えた“ワールドクラス”の風格を漂わせている。

STORY
※ネタバレが含まれますので、気になる方は上映後にお読み下さい。
サブ_ベルリンファイル
ドイツの首都ベルリン。その日、韓国情報院の敏腕エージェント、チョン・ジンス(ハン・ソッキュ)は、高級ホテルの一室で行われている武器取引の密談を監視していた。監視カメラのモニターを注視するジンスが目を留めたのは、ロシア人ブローカーを介してアラブ系組織の幹部に新型ミサイルを売りつけようとしている北朝鮮の秘密工作員である。ジンスが初めて目の当たりにしたその男、ピョ・ジョンソン(ハ・ジョンウ)は、CIAやMI6のリストにも記録がない“ゴースト”と呼ぶべき謎の人物だった。この武器取引の資金の流れをたどれば、かつてキム・ジョンイルが死去した直前にマカオからヨーロッパに移された40億ドルの秘密口座のありかを突き止められるに違いない。そう睨んだジンスは取引成立のタイミングを狙い、部下たちに現場への強行突入の指令を下す。ところが次の瞬間、想定外の事態が発生した。イスラエルの情報機関モサドの横やりによって銃撃戦が勃発し、慌てて現場に急行したジンスはジョンソンを取り逃がしてしまう。
なぜ武器取引のトップシークレットが、事前に韓国情報院に漏れてしまったのか。北朝鮮で英雄と崇められるほど数多くの勲功を立ててきたジョンソンは、内通者の存在を疑い始める。そのさなか在ベルリン北朝鮮大使館のリ・ハクス大使に、驚愕の情報がもたらされた。平壌から派遣されてきた保安監察員トン・ミョンス(リュ・スンボム)が、大使館に勤める通訳官であり、ジョンソンの妻でもあるリョン・ジョンヒ(チョン・ジヒョン)が二重スパイだという有力な証拠を入手したのだ。キム・ジョンイルから息子のキム・ジョンウンへの権力委譲が急速に進められている平壌では、外国公館への締めつけが強化されており、祖国への裏切りと怪しまれる行為は絶対に許されない。
上司であるハクスから妻の調査を命じられたジョンソンは、ショックを受けながらも彼女への監視と尾行を開始する。数年前に初めて授かった子供を亡くして以来、ジョンヒと感情がすれ違っているジョンソンは、彼女がアメリカに亡命するのではないかという疑念を強めていく。その頃、旧知のCIA局員から連絡を受けたジンスも、「北朝鮮の何者かが国連を通じて亡命を要請した」との重大な情報をキャッチしていた。
やがてアメリカ大使館近くの広場に姿を現した北の亡命志願者は、ジョンソンの妻ジョンヒではなく、意外にも大使のハクスだった。韓国情報院の張り込みを察知して地下鉄構内に逃げ込んだハクスは、そこに駆けつけたジョンソンとミョンスによって拘束される。またしてもターゲットを取り逃したうえに、協力者であるCIA局員を殺害されたジンスは、怒りと悲しみに身を震わすのだった。
信頼を寄せていた同志のハクスが亡命を要請した理由がまったくわからないジョンソンは、自宅で妻を激しい口調で問いつめる。「……お腹の中にいるのは、私たちの子です」。重い口を開いてジョンヒが打ち明けたのは、ふたり目の子を身籠もっているという事実だった。国家の任務に没頭するあまり自分を顧みない夫に不信を募らせ、妊娠を秘密にしていたジョンヒは、情報漏洩やハクスの亡命に一切関与していなかったのだ。さらに自宅に盗聴器が設置されていることに気づいたジョンソンは、自分たち夫婦が恐るべき陰謀に巻き込まれ、裏切り者に仕立てられたことを確信する。ホテルでの武器取引の失敗も、ジョンヒの二重スパイ疑惑も、すべてはベルリンの大使館の実権を乗っ取ろうともくろむミョンスの仕業だったのだ。
非情な本性を露わにしたミョンスが放った刺客をからくも撃退したジョンソンは、ジョンヒとともにベルリン市内の小さなホテルに身を隠す。しかし狡猾なミョンスはアラブ系武装グループを言葉巧みに操り、そのホテルの部屋を急襲させる。凄まじい銃撃戦とチェイスの果てに愛する妻を連れ去られたジョンソンは、力なく路上に崩れ落ち、執念深く“ゴースト”の調査を続けてきたジンスに捕獲されてしまう。
地位と名誉を失い、祖国への忠誠心を打ち砕かれ、最後の心のよりどころである妻の奪還だけを切望するジョンソン。韓国情報院という組織のルールをはみ出してまでも自らの信念を貫き、北の秘密口座のありかを暴こうとするジンス。長年の敵対関係を超え、はからずも思惑が一致したふたりは、ミョンスと武装集団が手ぐすね引いて待ち受ける草原の隠れ家へと車を走らせ、命懸けの決戦に身を投じていくのだった……。

PRODUCTION NOTES
アクション映画の雄、リュ・スンワン監督のもとに韓国史上最強のスタッフ&キャストが結集!
『ダイ・バッド 死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか』(00)で監督デビューを果たし、『クライング・フィスト』(05)、『シティ・オブ・バイオレンス 相棒』(06)などのアクション快作を世に送り出してきたリュ・スンワンは、韓国では“アクション映画の第一人者”と呼ばれる気鋭監督である。斬新なセンスに満ちたアクション演出と緻密なプロットで観客の心を捉えてきたリュ監督は、壮大なスケールの『ベルリンファイル』の撮影に取り組むにあたって、韓国最高の武術監督であり、ハリウッド大作『G.I.ジョー バック2リベンジ』(13)にも参加したチョン・ドゥホンと協力関係を結んだ。またダイナミックなアクションを繊細に映し出すことに定評があり、“視覚の魔術師”と称される撮影監督チェ・ヨンファン、『オールド・ボーイ』(03)やリュ監督の前作『生き残るための3つの取引』(10)で韓国における映画音楽の歴史を塗り替えてきたチョ・ヨンウクがバックアップ。韓国映画史上最強レベルといって過言ではない、凄腕のスタッフがリュ監督のもとに集結した。
むろん韓国ではハ・ジョンウ、ハン・ソッキュ、チョン・ジヒョン、リュ・スンボムという実力とカリスマ性を併せ持つ豪華俳優陣も公開前から大きな話題を呼んだ。「キャスティングにはすべて満足している。私が考えたキャラクターに完璧に合う俳優たちを配役できたことは、非常に幸運だと思っている」。リュ監督がそのように語る本作は、韓国における2013年上半期最高の期待作として2013年1月29日に封切られ、700万人以上を動員する爆発的ヒットを記録した。

壮大なスケールの物語に重厚感を吹き込んだ異国情緒あふれるベルリンのロケーション
本作の圧倒的なスケールに重厚感ある雰囲気を添えているのが、海外ロケによって撮影された異国情緒あふれる風景だ。リュ・スンワン監督がベルリンを物語の背景にした理由を次のように語る。「冷戦時代が終わった今も、その雰囲気と時代の悲劇がそのまま残っているベルリンで、自分を隠しながら生きていく、秘密めいた危ない人物たちの話を作りたかった」。またジンス役のハン・ソッキュは「脚本を読んで、これは必ずベルリンで撮らなくてはならない映画だと思った」と語る。彼らの言葉通り、ベルリンの街並みは、秘密要員の男女4人が織りなす国際的な陰謀と裏切りというストーリーにぴったり合致する空間となった。
本作の製作チームは現地のプロダクション・チームとともに、事前にロケーション・ハンティングを行った。現地で撮影した写真を参照しながら、そこに合わせたアクションを考案し、映画の背景に似合うアクションの創造に集中した。そのうえで製作チームは、ベルリンとラトビアの首都リガで2ヵ月間の海外ロケを敢行した。強烈な印象を残すベルリンのウェスティンホテルでのアクション・シーンをオープニングに据え、ハ・ジョンウの息詰まるほどのカー・アクション・シーンを観ることができるブランデンブルク広場、さらにハケショマーク市場、オッペンバウム橋といった異国の風景が、アクションのスケール感をいっそうグレードアップさせている。

欧州での入念なロケハンを経て設計されたリュ・スンワン監督、こだわりの“空間”演出
「私はアクション・シーンを撮るとき、まず空間を決定し、そこからアイデアを具体化させる」。そう語るように、リュ・スンワン監督はアクション演出の設計において常に何よりも空間を重要視してきた。リュ監督が初の海外ロケを行った本作では、映画の主要背景となる場所の設定とアクション・シーンに用いる空間を完成させることに、これまで以上に心血を注いだ。
海外でのロケハンも容易ではない作業だった。最適な場所を選定するために2011年1月から1年間を費やし、ベルリン、ハンガリー、チェコ、ラトビア、セルビア、ウクライナ、ルーマニアなどで事前調査を実施。2012年1月からは国内演出チーム、ロケハン・チームなどが、ベルリンとラトビアのリガでアパートに常駐しながら撮影可能な場所を探していった。そして現地からの資料を基に、韓国にいたリュ監督と意見を交わし、それを助監督や演出部が連日スカイプのテレビ通話で話し合いながら、実際に撮影に使われた場所を選定していった。
さらに本作は格闘や銃撃などの派手なアクション・シーンが連続するため、撮影の交渉そのものが不可能な場所が多く、セットを使用することもあった。気に入った空間の構造を美術チームが設計し、それを基に室内のセットを造った。そしてそのセットの壁に段ボールなどを並べ、それに合わせてアクションをデザインした。俳優たちがコーナーを回る角度や、倒れながら銃を撃つ間隔といったディテールを考慮してアクション・シミュレーションを行ったのち、そのデザインに合わせてセットを完成させたのだ。またスタッフは部屋の小さな本棚を現地ベルリンで調達し、本、水筒、新聞、雑誌、飲み物などをドイツから直接空輸するなど、ひとつひとつの小道具に関してもこだわりを尽した。

韓国映画の限界を突き破る見せ場となったワイヤー・アクションとカーチェイスの撮影
本作は過去の韓国映画では見られなかった高難度のアクション・シーンを実現させた。特に登場人物が13メートル上空から落下する韓国映画史上初の“脱出ワイヤー・アクション”がその代表例である。ハ・ジョンウとチョン・ジヒョン扮する夫婦が決死の脱出を試みるこのシーンを画期的な方法で映像化するため、リュ・スンワン監督はラトビアのプロダクション・オフィスの珍しい建物の構造に着目し、ガラス製のドーム・デザインを考案。13メートルの高さを再現できる韓国唯一のスタジオであるアンソンのDIMAスタジオに、ガラス製のドーム・セットを制作した。大きな危険が伴うため、実際の撮影は緊張の連続だった。ワイヤーの上げ下げのために動員された10~13名のスタッフが、何回もその作業を繰り返した。そして最終的にスタッフの完璧な呼吸によって、本作のハイライトのひとつである“脱出ワイヤー・アクション”が完成した。
またリガの中級ホテルの広場で撮影されたカーチェイスは、本作で最も予算を投入したシーンである。映画の内容上、非常に危ないカー・アクションを実施するため、ここでもスタッフは緊張を強いられた。あらかじめ撮影協力を求めなければならない店舗や住宅などは30ヵ所以上で、交渉のために3ヵ月近くが費やされた。そうした千辛万苦の努力の結果、人通りが多くない早朝4時から午後12時までの道を全面封鎖し、4日がかりの撮影を行った。このシーンのために広場の路地に約40人の警備員が配置され、さらなる安全のために数多くの地元警察が動員されたという裏話もある。

CAST
3人で生き残る。生き抜くんだ。
国籍不明、指紋鑑識不可 通称“ゴースト” ピョ・ジョンソン

CIAをはじめ世界の名だたる機関にさえ全く情報がない男、通称“ゴースト”と呼ばれる諜報員“ピョ・ジョンソン”。ベルリンで自分の存在を徹底的に隠して活動している中、武器取引の失敗から国際的な陰謀と裏切りの渦に巻き込まれていく。妻さえ疑わざるをえない状況の中で、誰にも自分の感情を気付かれずに陰謀とその背後を明らかにしていく。“チョン・ジンス”の執拗な追跡と“トン・ミョンス”の脅威の中で、予期せぬ真実を知ることになる。

ハジョンウ_ベルリンファイル
若手No.1の実力派 ハ・ジョンウ

1978年3月生まれ。『チェイサー』(08)の猟奇的連続殺人犯役で鳥肌が立つほどの演技力で多くの映画賞に輝いたハ・ジョンウ。以後、830万人を動員した『国家代表!?』(09)を始め『哀しき獣』(10)、『犯罪との戦争:悪い奴らの全盛時代』(未/11)、『ラブフィクション』(未/11)等、様々なジャンルの映画で個性的なキャラクターを演じ、韓国映画界でいま最も輝いている存在である。若手No.1の演技派と評価の高いハ・ジョンウが、本作では存在すら気付かせない諜報員“ピョ・ジョンソン”役で初の本格的なアクションに挑戦した。ハ·ジョンウは完璧なアクションと演技力で韓国映画の歴史に残る魅力的なキャラクターを生みだした。
Filmography
『ラブフィクション』(未/11)、『犯罪との戦争:悪い奴らの全盛時代』(未/11)、『依頼人』(11)、『哀しき獣』(10)、『パラレルライフ』(09)、『国家代表!?』(09)、『ノーボーイズ・ノークライ』(09)、『チェイサー』(08)、『私たちの生涯で最高の瞬間』(07)、『ブレス』(07)、『絶対の愛』(06)、『スーパースター カム・サヨン』(04)、『マドレーヌ』(02)など

これは俺の仕事だ。仕事をするのに理由はない。
国際的陰謀と背後を執拗に追跡する韓国国家情報院要員 チョン・ジンス

特別な直感と素早い行動、幅広い人脈を誇る韓国国家情報院の諜報員。ベルリンで発生した武器取引事件の捜査失敗後、自分の知らない陰謀に気づく。北朝鮮、中東、イスラエルの繋がりを知り一連の事件を執拗に追い始める。だんだんと見え始める陰謀の全貌と諜報員“ゴースト”の存在。果たして”チョン・ジンス”はすべての繋がりを解き明かし、この陰謀の正体を暴けるのか。

ハンソッキュ_ベルリンファイル
スパイアクションの皇帝 ハン・ソッキュ

1964年11月生まれ。1995年『ドクター・ボン』(未)で主演デビュー。その後、『銀杏のベッド』(96)、『八月のクリスマス』(98)、『カル』(99)、『二重スパイ』(02)など、大ヒットを飛ばし韓国映画界最高のスター俳優になったハン・ソッキュ。特に彼をトップ俳優の仲間入りさせたのが日本でも大ヒットとなり韓国映画の礎を築いた『シュリ』(99)であった。それから14年、本作で遂に『シュリ』以来の本格アクションに挑戦する。他の追随を許さない執拗な追跡で、壮大な国際的陰謀を解明する“チョン・ジンス”役のハン·ソッキュは老練ながらもカリスマある演技を披露する。息もつかさぬアクションシーン連発の身を惜しまない激しい演技で、これまでの作品を凌駕する、忘れられないキャラクターを誕生させた。

Filmography
『白夜行 白い闇の中を歩く』(09)、『愛するときに話すこと』(06)、『恋の罠』(06)、『ユゴ 大統領有故』(04)、『スカーレットレター』(04)、『二重スパイ』(02)、『カル』(99)、『シュリ』(99)、『八月のクリスマス』(98)、『グリーンフィッシ』(97)、『銀杏のベッド』(96)など

船頭は2人もいらない。空腹と違い嫉妬は耐え難い。
感情なく、任務を遂行する冷酷な保安監察員 トン・ミョンス

最高権力を持った“トン・ジュンホ”の息子であり、血も涙も表情も無いポーカーフェイス“トン・ミョンス”。ジンスの妻ジョンヒの二重スパイ容疑の調査のため北朝鮮よりベルリンへ送り込まれる。しかし、その裏には大きな陰謀が隠されていた。疑いがあるものは、同士でさえ暗殺する毒のスペシャリストとして諜報員からも恐れられている。彼がベルリンに赴任した真の目的とは一体・・・

リュスンボム_ベルリンファイル
韓国を代表する個性派 リュ・スンボム

1980年8月生まれ。本作の監督リュ・スンワンの実弟である彼は、スンワン監督の『ダイ・バッド~死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか~』(00)でデビューし、その年の大鐘賞映画祭で新人賞を受賞。チンピラ、麻薬ディーラー、検察官、殺人鬼、天才数学者等、独特なキャラクターを演じ続け常に新しい姿を見せてくれる個性派俳優。また、チェ・ミンシクと共演した『クライング・フィスト 泣拳』(05)ではカンヌ映画祭にも出品され世界からもその演技は注目されている。本作では高度なアクションにも挑戦しさらに演技の幅を広げている。
Filmography
『容疑者X 天才数学者のアリバイ』(12)、『怪しい顧客たち』(未/11)、『生き残るための3つの取引』(10)、『家族の誕生』(06)、『クライング・フィスト 泣拳』(05)、『ARAHAN アラハン』(04)、『ダイ・バッド~死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか~』(00)など

党も人民も祖国も私を疑います。でも、あなたが私を疑うなんて・・・
夫でさえ信じられなくなった、北朝鮮大使通訳官 リョン・ジョンヒ

諜報員“ピョ・ジョンソン”の妻であり、ベルリン大使館で通訳官として働いている“リョン・ジョンヒ”。
つらい過去がありベルリンから早く抜け出して祖国への帰国を願っている。しかし、“トン·ミョンス”によって二重スパイの容疑をかけられる。信じていた夫にさえ疑われ、ベルリンで誰も信じられなくなってしまう。陰謀と裏切りに巻き込まれたジョンヒは、ジョンソンへ言えなかった秘密を打ち明けるのだが・・・

チョンジヒョン_ベルリンファイル
アイドル的存在から本格派女優へ チョン・ジヒョン

1981年10月生まれ。1998年にドラマ「私の心を奪ってみて」でデビューし、映画『ホワイト・バレンタイン』(99)で白桑芸術大賞新人賞を獲得し華やかに女優の道を歩み始めた。『イルマーレ』(00)そして日本でも大ヒットした『猟奇的な彼女』(01)でその地位を確立。清純さとセクシーさで韓国だけでなく日本でも人気を獲得した。その後、ドラマはもちろんホラーからアクションまで演技の幅を広げ昨年1300万人を動員し、韓国歴代1位に輝いた『10人の泥棒たち』(12)で今までと違った演技力が認められて、更なる飛躍を遂げた。本作では、危険なワイヤーアクションはもちろんのこと、秘密を持った影のある女性を見事に演じている。
Filmography
『10人の泥棒たち』(12)、『ラスト・ブラッド』(09)、『星から来た男』(08)、『デイジー』(06)、『僕の彼女を紹介します』(04)、『4人の食卓』(03)、『猟奇的な彼女』(01)、『イルマーレ』(00)、『ホワイト・バレンタイン』(99)など

雨雲は見えるが、雨は避けられない。
ベルリン駐在北朝鮮大使 リ・ハクス

ピ・ジョンソンの上官で、ベルリンを掌握する北朝鮮大使“リ・ハクス”。キム・ジョンイルの隠し資産40億円の秘密を握っている存在。祖国から徐々に疑いを持たれるようになり、“トン・ミョンス”が北朝鮮から送られてきてからは、その立場も危ういものになってくる。そして、ハクスはある大きな決断をするのだが・・・

イ・ギョンヨン_ベルリンファイル
韓国を代表する名バイプレイヤー イ・ギョンヨン

1960年12月生まれ。『燕山日記』(87)で映画デビュー。『雨降る日の水彩画』(未/90)で映画評論家協会賞新人賞を受賞。その後、『死の賛美』(未/91)、『ホワイト・バッジ』(92)で2度の大鐘賞助演男優賞を獲得し演技派としての地位を築く。その後、1996年には監督としてもデビューを果たした。TVドラマでも活躍し1998年にはSBS放送演技大賞優秀男優演技賞、翌年には同賞で最優秀男優演技賞にも輝いた。最近では韓国で700万人以上を動員して大ヒットした『サニー 永遠の仲間たち』(11)にも出演し、いまやヒットに欠かせない存在である。
Filmography
『新世界』(未/12)、『神弓 KAMIYUMI』(11)、『サニー 永遠の仲間たち』(11)、『青い塩』(11)、『男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW』(10)など

CAST
ハ・ジョンウ
ハン・ソッキュ
チョン・ジヒョン
リュ・スンボム

STAFF
脚本/監督:リュ・スンワン
音楽:チョ・ヨンウク
サウンドデザイン:キム・チャンソプ
録音:ユン・ソンギ(B.O.B)
編集:キム・サンボム キム・ジェボム(KIM SANG-BUM STUDIO)
武術監督:チョン・ドゥホン
撮影監督:チェ・ヨンファン
照明スーパーバイザー:キム・サングァン
エグゼクティブプロデューサー:チョン・テソン
製作:カン・ヘジュン

2013年/韓国/120分/カラー/シネスコ/5.1chサラウンド/日本語字幕:根本理恵/原題:베를린/
提供:CJ Entertainment/配給:CJ Entertainment Japan
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■題名:ベルリンファイル
■公開表記:7月13日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
■配給:CJ Entertainment Japan
■クレジット: ©2013 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved