最近、韓国のインターネット掲示板に「読んでください。難病にかかった俳優シン・ドンウク」というタイトルで文章が掲載され、注目を集めている。
掲載者は「シン・ドンウクが複合性局所疼痛症候群(CRPS)にかかり、回復の見込みがほとんどないという事実を知った。彼を忘れたくない」と掲載、文章掲載の理由を説明した。
ドラマ「雲の階段」「銭の戦争」などで人気を得ていた俳優シン・ドンウクは2010年の7月に現役入隊するものの訓練所から退所した後急に倒れ、軍の病院で治療を受けた結果、2011年初めにCRPSとの診断を受け除隊した。
CRPSとは原因不明の神経因性疼痛の代表的な難病で、韓国では現在確認されているだけで約2万人の患者が存在するとされているが、今だに有効な治療法が見つかっていない。
CRPSにかかると風が吹いたり衣服が皮膚に触れるだけでも刃物で切ったり火をつけられたような激痛を感じるという。
出産の痛みが7段階、刃物で身体を切られ火で焼かれた痛みが9段階だとすると、CRPS患者が感じる痛みは10段階であるとも言われている。しかし激痛以外に見た目の外傷がまったくないため障害者登録も出来ず医療保険も適用されない状況にあり、CRPS患者は想像以上の痛みを訴えながらいっそ腕と脚を切った方がましだと自殺を試みる患者も多いといわれている。
発病当時、シン・ドンウクの所属事務所は「シン・ドンウクは必ず回復し、同じ病と闘う人たちに希望を与えたいと言っている。我々もシン・ドンウクが芸能界に復帰し活動を再開できる時まで一生懸命サポートしたい」と発表していた。
シン・ドンウクは2012年に自身のファンカフェに「大丈夫…ありがとう」というコメントを最後に消息を絶っているが、現在は自宅で休養しながら治療を続けていると伝えられている。
シン・ドンウクの難病に、ネットユーザーは「シン・ドンウク、がんばって」「苦痛と闘っているシン・ドンウクを絶対に忘れない」「シン・ドンウクが痛みに負けて悪い考えをしませんように」などシン・ドンウクに向けた応援メッセージを寄せている。
写真:ドラマ「銭の戦争」