俳優リュ・シウォンに、妻への暴行脅迫・位置追跡容疑で罰金700万ウォンの支払い命令が下された。
ソウル中央地方法院は10日、妻を暴行·脅迫し、位置を追跡した疑いなどで起訴された俳優リュ・シウォンに、罰金700万ウォンの支払いを命じた。
裁判所は、リュ・シウォンの暴行や脅迫、位置情報収集などの控訴事実を認めた上で、被害者との関係、暴行・脅迫の程度、位置追跡装置の設置期間や回数などを考慮し、罰金刑を宣告した。裁判官は、リュ・シウォンの暴行について「妻が提出した録音CDの内容を確認したところ、暴行に準拠した『体がぶつかる音』が相次いで聞こえる」とし、「弱く頬を暴行したとみられる」とした。
また、脅迫の疑いについては、 「位置追跡装置を設置したことが明らかになり、妻と口論を繰り広げる状況で、屈辱的な言葉を浴びせ、さらに人を雇って監視するという趣旨で述べた主張が認められる」とし、 「たとえ実行の可能性が希薄な点を考慮したとしても、被害者は十分に恐怖心を感じたであろうと判断される」とし、「夫であっても妻の車と携帯電話の位置追跡装置を設置したことには緊急性がなく、正当行為とみなすことはできない」とした。
リュ・シウォンは、 2011年5月から昨年2月まで妻が運転する乗用車に位置追跡装置(GPS)を密か設置し、妻のスマートフォンにも位置情報を提供するアプリケーションをダウンロードして位置追跡を行っていた疑いで非拘束起訴された。また、 2011年8月に自宅で妻を脅迫し、手のひらで頬を殴った疑いもかけられ、検察は公判で懲役8月を求刑していた。
元妻であるチョ氏は、2月に「リュ・シウォンからの脅迫と暴行を受けた」とリュ・シウォンを警察に告訴した。その後リュ・シウォンは、「チョ氏が離婚訴訟を有利にするために訴えた」として無実であることを主張するとともに、チョ氏を詐欺、通信秘密保護法違反などの疑いで警察に対抗告訴した。
リュ・シウォンはチョ氏と結婚したが、2年後の昨年3月、ソウル家庭裁判所にチョ氏が離婚調停を申請した。その後二度に渡って合意に至ることができず、現在も、離婚訴訟は進行中だ。リュ・シウォンとチョ氏の離婚訴訟は、ソウル家庭裁判所家事3部が事案を担当している。