SUPER JUNIORのソンミン、超新星のソンジェ、FTISLANDのスンヒョンがトリプルキャストで主演を務める韓国ミュージカル『Summer Snow』が4月12日、兵庫・あましんアルカイックホールで幕を開けた。
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原作は、2000年に放映された日本の同名テレビドラマ。両親を亡くし、自転車店を営みながら一家を支える長男ジンハと、心筋拡大症を患うソルヒとのラブストーリーを軸に、若者たちの成長を描いた作品だ。タイトルの“サマースノー”とは、プランクトンの死体がシルクのような粒子になって深海に漂う現象のこと。ソルヒが重い心臓病を患っていることを知らないジンハは、その美しい光景を一緒に見ようと、ソルヒをダイビングに誘う。そんなジンハに心惹かれるソルヒも“サマースノー”を見たいと願うが……。
初日にジンハ役を務めたのは、ソンミン。登場するだけでステージにさわやかな空気が流れる。弟、妹に「おばちゃんトーク」と言われるほど、親代わりとして口うるさく干渉するジンハ。そんなジンハをソンミンは「家族のため、愛のために男らしく生きる、本当に素晴らしい人」と語る。そして情に厚い家族想いの男らしい一面と、ソルヒを想う一途で純粋な一面をうまく演じ分け、男としての“強弱”を表している。お茶目に「ごめんね」と放つセリフもファンにとってはたまらないはず。また、キャストが自転車で登場する場面では、サイン入りTシャツを客席に配るサービスもあり、受け取った観客は大喜びだ。
観客がクスッと笑うようなシーンも散りばめられるが、第1幕ラストからは急展開。聴覚障害を持つ弟ジュンが窃盗の濡れ衣を着せられて警察に逮捕、ソルヒの体調が悪化するなど、物語が一気に加速していく。ソルヒとの恋がうまくいかずに切ない想いを抱える中、17歳の妹から妊娠を伝えられ、動揺を隠せないジンハ。そんな彼が感情を爆発させれば、客席からはすすり泣きの声が聞こえる。さらに、ジンハとソルヒの思いがけない展開に心揺さぶられ、ラストシーンの壮大な美しさには自然と心が解ける。
カーテンコール後、ソンミンをはじめ数名のキャストが登場!ソンミンが「今日は来てくれてありがとうございました。舞台はどうでしたか?」と問いかけると、客席からは大きな拍手と歓声が沸き起こった。「稽古中は緊張と期待でいっぱいでしたが、とてもいい作品に出会えて幸せです。これからも応援してください。本当に感謝しています!」と笑顔を見せていた。
若くフレッシュなキャストを中心に、家族の絆、一途な恋、心の成長を描いた本作。配役によってまた印象が変わるのも魅力のひとつ。ソンジェやスンヒョンがどんなジンハ像を見せるのか。それぞれの違いを楽しむのもおすすめだ。
<初日を迎えたソンミンのコメント>
Q.これから始まりますが今の気持ちは?
A.少し興奮しています。自分なりに一生懸命練習しましたがお客様にどう観せるか少し不安もありますが、これから最後の公演まで精一杯頑張りますので応援してください。
Q.見所は?
A.家族みんなで力を合わせボランティアの公演をするところが私はとても気に入っています。
Q.ジンハの役について
A.ジンハは本当にすばらしい人だと思います。自分の家族のため、愛のために男らしく生きている事、私もジンハのように生きて行きたいと思います。
Q.ファンに一言
A.歌、ダンス、演技ともにベストを尽くせる様に頑張っていますが、まだまだ修行が足りないと思いますので、さらにもっと頑張ります。皆さん、これからも応援よろしくお願いいたします。
韓国ミュージカル『Summer Snow』は、4月19日(金)まで兵庫・あましんアルカイックホール(尼崎市総合文化センター)で開催。チケット発売中。
写真:(c)Eunhasu Entertainment、ぴあ