イ・ビョンホン来日『G.I.ジョーバック2リベンジ』記者会見レポート!

イ・ビョンホンの写真

6月8日(土)から全国ロードショー、7日(金)より先行公開される『G.I.ジョーバック2リベンジ』に前作に続いて2度目出演となるイ・ビョンホンとジョン・M・チュウ監督がプロモーションの為に来日しジャパンプレミアに先立って5月27日(月)都内で記者会見が行なわれた。

今年3月に全米公開され、週末興行ランキング初登場1位を記録し、ブルース・ウィリス主演映画史上、最高のオープニング記録となった『G.I.ジョーバック2リベンジ』。前作に続いて出演し今回来日したイ・ビョンホンは公式で10回目の来日となり、ジョン・M・チュウ監督は学生の頃に1度来日した以来、映画のプロモーションでは初来日となる。

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―まずはご挨拶からお願いします。
イ・ビョンホン:今回公式来日10回目と言う記念の日を迎えられてとても気分がいいです。『G.I.ジョー』の来日としては2回目になりますが、今回も日本から沢山のマスコミとファンの方が来てくださって映画会社を驚かせてしまったということがありました。本当に感慨深く思っています。今回はかなり強く激しいアクションで戻って来て、また皆さんに会えることが非常に嬉しく思っていますし、映画の方も期待しています。

ジョン・M・チュウ監督:日本に来ることが出来て大変嬉しく思います。隣の方(イ・ビョンホン)ほど多くは来日しておりませんが、大学の時以来今回で2度目の日本で、来るたびに素晴らしいところだなと思います。いつも想像力を掻き立てるインスピレーションを受ける場所ですし、皆さんがとても温かく、『G.I.ジョーバック2リベンジ』が公開されることを嬉しく思います。

―世界各国で№.1で、沢山の方に愛されていることをどう思いますか?
ジョン・M・チュウ監督:とても素晴らしい気分です。この作品は何年もの時間をかけて準備してきたものです。ブルース・ウィリスさんはじめ、ドウェイン・ジョンソンさん、イ・ビョンホンさんなど世界的な素晴らしいスターの皆さんにご参加いただきまして観客の皆さんにも喜んでいただける作品で、クレイジーな冒険の体験や、忍者や戦車が出て来たりします。私は大きなスペクタル作品が大好きなので、こういったものを皆さんにも楽しんでいただけたらと思います。そしてこの作品は3Dですので目の前にいるような感覚になります。

―前作以上に体を使ったシーンが増えていて、さらにアクションに磨きがかかっていますがどんなトレーニングをしたのでしょうか?
イ・ビョンホン:『G.I.ジョー』の時も初めて使う武器があり、その為のトレーニングを沢山積みました。今度の『G.I.ジョーバック2リベンジ』でも、さらに新しい武器が出てきます。マンガでは有名でお馴染みの武器が登場しますのでその練習も必要でした。また体をもっと大きく見せる必要があったので筋トレも沢山しましたし、食べる量もかなり変わり、いろんな変化がありました。

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―どのくらいの期間トレーニングしたのですか?
イ・ビョンホン:アクショントレーニングとウェイトトレーニングを並行して同じ時期に行なっていましたので1日に4時間くらい。体を作るのに3カ月、武術の練習には2カ月くらい費やしました。

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続いて記者質問
―前作よりアクションが激しくなりトレーニングを沢山されたそうで、アクションも簡単にこなしているように見えましたが特に一番苦労したシーンはありますか
イ・ビョンホン:私の場合“ハリウッド”という場所自体が新しい経験であり、挑戦、冒険でした。そして『G.I.ジョー』の映画のジャンルさえ初めてで、そのキャラクターが行なうアクションや武術の使い方の全てが初めてのことでした。そんな新しい環境の中でどうしてもプレッシャーを感じたり、緊張してしまったりしましたが、ある瞬間考えが変わりました。“こういった経験というのはまたいつ出来るだろうか?なかなか出来ない経験だ”と思った瞬間楽しめるようになりました。新しい環境がプレッシャーに押されてしまうと本来表現出来るものも出来なくなってしまい、後で後悔してしまうのではないかと思い、楽しまなければならないという考えになりました。先ほどとても簡単そうに見えたとおっしゃいましたが、おそらくそれは私自身が楽しもうとしていたからそう見えたのかもしれません。

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ジョン・M・チュウ監督:イ・ビョンホンさんのような俳優と仕事をすることはとても素晴らしいことです。彼はただアクションではなく、アクションで演技をする俳優なんです。撮影中もこの動きはどういう意味を持つのかと聞かれたことがありました。そして腹筋も素晴らしくただ見せるだけではありません。演じているキャラクターのストームシャドーは、ただの忍者ではなく、いろいろな幅を持っているキャラクターで、ちょっとクレイジーなことをしてしまうという素晴らしい演技をしてくれています。

イ・ビョンホン:(監督の言葉を聞いて)このようにお互いを前にして褒め合うという場があるのでどうしても恥ずかしくなってしまうのがプロモーションの苦労のひとつです。(照笑)

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―今回の3Dについての監督のお考えを教えてください。
ジョン・M・チュウ監督:3D自体まだ始まったばかりで多くの製作者達が使っていろんなものを作りだしている段階です。実際に3D方式の文法や使い方がまだ定まっていないところがあります。いろいろな方々が遊びながら使って作品の中に2、3か所正しく使えたなと思いながら、沢山作られれば3Dの正しい在り方、使い方が理解出来るようになると思います。3Dは奥行きを与えて感情を伝える、場合によってはその場面の役者さんを助けることもあれば、疎外してしまう場合もあります。今回の作品の3Dですが、撮影を終えた後に3Dに変換をしました。奥行きは撮影中に決めて撮るのではなく、後になってあらゆるドラマ性を出したいということを考えながら変換を行ないました。特に私達の作品のようなものは3Dによってより高められるので、言ってみるとキャンパスの中にもう1つ色を効果的に加えることが出来たと言う感じです。

―ハリウッドの先輩であるブルース・ウィリスさんとの共演で、撮影中にアドバイスいただいたことや得たものがあったら教えてください。
イ・ビョンホン:ブルース・ウィリスさんは撮影がかなり進んだ段階の途中で合流されました。その日はハリウッドのスタッフや関係者の皆さん一様に緊張されていました。本当に皆さんが緊張していてブルース・ウィリスさんと接するという姿がいつもと違っていて私はびっくりしました。私自身はその日の朝、トレーラーでメイクも全て終えて出て来た時に、ブルース・ウィリスさんとお会いしたのですが、ご挨拶をしなければと握手をしようと手を差し出したらブルース・ウィリスさんが東洋式に頭を下げてお辞儀をしてくださいました。その姿が本当に印象的でした。これは相手に対する気遣いで彼なりのウィットなんだと思えたからです。そして多くのスタッフ達が緊張しているということをご存知でしたので、彼は楽しいジョークを言って笑顔を絶やさずに優しくみんなに接していたんです。その姿がとても良かったなと思います。これこそまさに大先輩の余裕であるのではないかと思ったんです。まわりの人が緊張しているのでそれをほぐす努力をされていたというのが学んだ点ですし、そこから余裕も沢山感じました。

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―3作目も決まってらっしゃると伺いましたが、もし次に共演してみたい日本人の俳優さんがいましたら教えてください。
イ・ビョンホン:まずは女優さんと共演出来たらいいなと思います(笑)。日本でも本当にお綺麗で演技が上手な女優さんがいらっしゃいますよね?そういった方と共演してみたいです。そして私は常々、ストームシャドーはどうしてラブストーリーがないのだろう?と思っていたので、次回はやってみたいです。きっとファンの皆さんも待ってくださってると思います。

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ジョン・M・チュウ監督:今週末、日本の女優さんに集まっていただいてミーティングしたいですね。(笑)

―引き続き出演が決まった感想をお願いします。
イ・ビョンホン:今回は本当に沢山のキャラクターが入れ替わりました。新しいキャラクターがメインとなって製作されたのですが、その中にストームシャドーが生き残れたことがとても気分がいいです。人気のあるキャラクターは普通生き残るのが当然というのがありますので、生き残る数人の中に入ったことがとても嬉しかったです。そして前作はマンガを実写にした初めての映画ということもありまして、状況やキャラクターを説明するのがメインになっていましたが、今回の『G.I.ジョーバック2リベンジ』では個人のキャラクターのヒストリーや人物同士の葛藤、感情を爆発させるところなどが沢山取り入れられました。十分に感情を発散して見せることが出来るというシーンも沢山あり、ストームシャドーを多角的な視点から見せられたのがとても良かったです。

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―イ・ビョンホンさんはアジアが誇る韓国No.1俳優として日本でも注目されていますが、今回の経験を踏まえて今後の活動、どのような目標が生まれましたか?また日本のファンを驚かせるような計画があればお聞かせください。
イ・ビョンホン:実はこれまで生きてきた中で目標というものを持たなかったんです。目標がないと言うと無気力に思われるかもしれませんが、人生と言うのは何が起こるか分かりませんので、一方では不安であり、一方では生きるということに対する期待もあると思います。周りの沢山の方が私に対して今までとても幸せなポジショニングだったと思ってくださっていると思います。私もそう思いますし、そのことに感謝をしています。次回作が何になるか、ハリウッドで次回何を期待していいのか分からないのですが、出来れば多くのジャンルを経験したいと思っています。『G.I.ジョー』に出た時に他の方達はアジアの男優が武術でデビューすることに関して、もしかしたら否定的な見方をされている方もいるかもしれませんが、私にとってはこういったファンタジーアクションのジャンル自体が新しいものでしたので新鮮ないい経験になりました。これをスタート地点にしてこれからさまざまなバラエティーに富んだジャンルに挑戦していきたいと思いますし、そうなれると信じています。そしてファンの方を作品を通して驚かせたいと思います。私自身自分の限界がどこなのか分かりませんので、常に自分自身を試しているような気分です。どこまでいけるのか分からないですが、できればアジアの男優も足蹴りだけではないということをこれからお見せしたいと思います。

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―今回、沢山のハリウッドスターの方が撮影されましたが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
ジョン・M・チュウ監督:今回現場に最初に踏み入れた時にとても恐怖を感じていたんです。アクション大作であること、そして素晴らしい大スターの皆さんが集まって撮影するということ。1人1人集まると優雅で素晴らしい方々ばかりで現場の雰囲気も楽しいものになりましたし、お互いに尊重し合うような雰囲気でエネルギーが漂うような現場でした。スクリーンを通して楽しい雰囲気が伝わってきて、仲間達がBarで飲みながちょっと世界を救いに出かけては、また帰ってきて飲み続けるような映画です。

―イ・ビョンホンさんは、ハリウッドを含め、日本の作品や自国の作品も大事にしている印象があります。世界で活躍されるアジアの俳優さんは少ないと思いますが、どのように仕事に望んでいるのかお聞かせ下さい。
イ・ビョンホン:私は時には長編映画にも出ますし、広告のような短編のものもあります。それから日本の映画にカメオ出演することもありますし、韓国映画やハリウッド映画に出ることもあります。俳優にとって何一つ大切でないものはないと思うのです。短編でも長編でも、沢山の人が見ようが少しの方が見ようが、全ては俳優として評価を受けるわけですので私にとっては全ての仕事が大切と言えます。そして私は今、何らかの過程、プロセスにあると思います。先ほどあまり目標を持たないと言いましたが、その中で何が出来るのか?と自分を試しているように思います。いずれも目標にしていた訳ではなく、生きていく中、俳優として仕事をしていく中でそういう機会に巡り合えたわけです。そういう経験をもとにして考えると次はどんな機会があるのか、どんな経験が出来るのかと、とても楽しみになってきます。そういった期待というのが私の仕事の原動力になっていると思います。その終わりがどこにあるのか分からないのですが、先ほど言いましたようにアジアの俳優が武術だけではなくて、他のものも見せられるんだということを認めてもらえたらそれで満足出来ると思います。

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―監督から見たイ・ビョンホンさんのハリウッドでの位置付けや評価は?
ジョン・M・チュウ監督:私自身もアジア系のアメリカ人でハリウッドで仕事をするという夢を持ち育ったのですが、実際にハリウッドで働くアジアの人達は肉体的にとても強かったり、身体能力がある人が多く、コアな強い精神を持っている役者さんが多いと思います。そしてまさに体だけではなく内面の強さを体現できているのがイ・ビョンホンさんだと思います。実際に彼と撮影をしてお互いアジアを代表するような立場で撮影をして、やはり子供の頃から描いていた夢が実現出来るということを証明するためということもありましたが、私達はアジア人だからという意識で作品に望んだということではなくて、とにかく初めから素晴らしい最高の映画を作るんだ、そして楽しい作品、いい作品を作りたいというのが目標でした。そして素晴らしい冒険を遂げながら作品を作ったんです。今回私が大好きなイ・ビョンホンさんと一緒に仕事が出来て、私は彼をもともとアジア人という風に見ていませんでした。役者の1人として見ていましたし、実際に現場では「イ・ビョンホンさん」ではなく「ストームシャドー」と呼んでいたのですが、本当にイ・ビョンホンさんはこれから俳優としてもっと素晴らしいことが沢山訪れる俳優さんだと思います。私もまた一緒にお仕事が出来ればとても幸いに思います。

フォトセッションでは映画のストームシャドー役にちなんで刀を両手に持つ二刀流でのポーズや、監督との和気あいあいな撮影が行なわれた。

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宍戸錠の写真

イ・ビョンホンの写真刀パフォーマンス

『G.I.ジョー バック2リベンジ』
6月8日(土) TOHOシネマズ スカラ座他、全国3D&2D公開!
ⓒ 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved. Hasbro and its logo, G.I. JOE and all related characters are Trademarks of Hasbro and used with permission. All Rights Reserved.

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